Wildlife Museum

北海道

観察地ガイド/北海道

知床

知床

知床はヒグマの生息密度が高く、道路のそばにも現れます。キツネは、昼間も活動していますが、夕方になると道路沿いや海岸などでよく見かけます。物欲しそうに近づいてきますが、けして食べ物を与えないようにしましょう。シカは非常に増えていて、道路の周辺のあちこちで見られます。6月末頃ならば産まれたばかりの子ジカが見られ、秋は大きな角を完成させたオスジカの勇姿が見られます。初夏の草原や灌木林では、アオジ、ビンズイ、ノビタキ、エゾセンニュウなどが囀り、オオジシギが独特の羽音と声を出しながら飛び回っています。知床五湖では、クマ除けの高架木道があるので、安心してシカや野鳥を観察することができます。知床峠のハイマツ林では、ギンザンマシコやホシガラスなど高い山の野鳥が見られます。知床の森林には、この他にシマフクロウ、クマゲラ、ハシブトガラ、コマドリ、ルリビタキなど多くの野鳥が生息しています。

羅臼岳や羅臼湖にも足を伸ばしたいですが、ヒグマに遭遇することもあるので、覚悟と十分な注意が必要です。ツアーに参加するかガイドを頼んだ方が安心です。また、道路付近に動物が出ていることが多いので、車窓からも観察できますが、交通の渋滞を招くので、駐車場などに車を止めましょう。ヒグマは危険な動物なので、出会っても車から降りたり、近づいたりするのはやめましょう。
知床の海には、豊富な魚介類を狙ってクジラ類、イルカ類、シャチ、アザラシ類などが生息しています。これらを観察する様々なクルージングが企画されています。船に乗ると海岸を歩くヒグマが高い確率で見られるようです。2月から3月の流氷期は、多くのオオワシとオジロワシが沿岸に現れ、流氷にはゴマフアザラシが見られます。


釧路湿原

釧路湿原

湿原は広大ですが、各所に観察のできるところがあります。湿原の西端にある温根内ビジターセンターの近くには、一周1時間程度の木道があり、塘路湖とシラルトロ湖には遊歩道があります。コッタロ湿原の道路は未舗装ですが、湿原や林、川のそばを通ります。湿原を見渡せる展望台もあります。春から夏は、キビタキ、カッコウ、オオジュリン、コヨシキリ、アオジ、ノビタキ、ノゴマ、ベニマシコ、シマセンニュウ、エゾセンニュウ、タンチョウ、オオジシギなど多くの野鳥が観察できます。哺乳類では、シマリス、エゾリス、キツネ、シカなどが一年を通して見られます。

タンチョウは、春から夏は湿原に分散しているため観察しにくいですが、秋になると耕作地や民家周辺に現れるようになり、冬は鶴居村の伊藤サンクチュアリや鶴見台などの給餌場に集まります。季節を問わずいつでも見ることができるのは、釧路市丹頂鶴自然公園です。ここでは、自然に近い状態で飼育されているものが近くで見られます。繁殖もしているので、初夏にはヒナを見ることができます。


大雪山

旭岳

大雪山は、標高2000m前後のピークの総称で、最高峰は旭岳の2291mです。東側の黒岳と西側の旭岳の山腹にロープウエイがあります。旭岳ロープウエイを利用し姿見の駅(1600m)をおりると一周1時間程度の遊歩道があります。夏はエゾノツガザクラやエゾコザクラなどの高山植物が咲き誇っています。シマリスは、歩いているとハイマツの中から出てくることもありますが、ベンチのあるところでじっと待っているとよいでしょう。ユキウサギやキツネが見られることもあります。野鳥では、ギンザンマシコとノゴマがハイマツの梢でよく囀っています。層雲峡から黒岳ロープウエイとペアリフトを利用すると、1520mの7合目登山口に着きます。黒岳(1984m)まで登るとシマリスやナキウサギが見られるでしょう。

大雪山の山腹は、エゾマツやトドマツ、ダケカンバなどの森林に覆われており、ルリビタキ、クロジ、ウソ、コマドリ、ミソサザイ、クマゲラなど多くの野鳥が見られます。旭岳温泉には自然探勝路があり、気軽に森林の中に入られます。
ナキウサギは稜線付近のガレ場で見られますが、然別湖周辺や東ヌプカウシヌプリ頂上付近などのガレ場も観察しやすいです。岩の隙間から突然出きて、ピタッと止まります。夏の暑い日はあまり活動しないので、涼しい朝と夕方がよいです。
大雪山はヒグマの生息地です。自分の存在を知らせるために、鈴を鳴らすなどをして、出会いを避けましょう。見通しの悪い樹林帯では特に注意が必要です。


野付

野付半島

全長約26㎢に及ぶ日本最大の砂嘴である野付半島。その内側に野付湾があります。草原の野鳥が多く、エゾカンゾウやヒオウギアヤメなどが一面に咲く初夏の草原では、シマセンニュウ、ノビタキ、コヨシキリ、ノゴマ、オオジュリン、ベニマシコ、カッコウ、オオジシギなどの囀りが聞かれ、姿も見られます。タンチョウやオジロワシも見られます。野鳥は道路からも見られますが、ネイチャーセンターから原生花園の歩道を歩くとよいでしょう。8月末から9月には、トウネンやキアシシギなど多くのシギ類がやって来ます。野付湾には、10月になるとオナガガモ、ヒドリガモ、コクガン、カワアイサ、ウミアイサなどのカモ類やオオハクチョウが少しずつやって来ます。オジロワシとオオワシは冬季に多く渡来します。
ゴマフアザラシは、野付湾で6月頃から少しずつ見られるようになり、8月には50頭くらいが見られます。尾岱沼から出ている観光船に乗ると観察できます。干潮の時に多く集まります。

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